酢酸エチル抽出法を用いる銅中の微量の金の分離定量
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概要
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銅中に存在する微量の金の比色定量に酢酸エチル抽出分離法を応用した.まず試料を硝酸と塩酸で溶解したのち,酢酸エチル抽出をおこない,金を大量の銅から分離した.つぎに酢酸エチル層を蒸発しさらに王水で処理したのち,このなかに存在する金を<I>p</I>-ジメチルアミノベンジリデンローダニン法で比色定量した.<SUP>198</SUP>Au,既知組成の合成試料などを用いて検討した結果,本法が満足すべきものであることがわかった.また本法による3種の粗銅試料の定量結果は,乾式法その他による値とよく一致した.金含有量2〜500ppmの範囲で定量誤差は±10%以内で,また実験所要時間は3〜4時間であった.
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