水銀を捕集剤として使用する極微量の銀の分離方法
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概要
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溶液中に数γ程度存在する銀を,少量の水銀中にアマルガムとして捕集したのち,水銀を蒸発除去する極微量銀の分離方法を,<SUP>110<I>m</I></SUP>Agをトレーサーとして使用して研究した.通常の水銀陰極電解法によって,硫酸酸性溶液から銀はきわめてすみやかに水銀に捕集されるが,この際銅または鉄が共存すればこれらも同時に水銀に析出する.著者らは硫酸酸性またはアンモニア性溶液中に少量の水銀を投入しマグネチック・スターラーで撹拌したとき,大量に共存する銅または鉄はそのまま液中に残り,銀のみがこまかく分れた水銀粒中に捕集されることを見出した.この方法(とくにアンモニア性溶液による方法)は銅中の銀の分離方法として適している.
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