塩基性鋼滓中の鉄(III),アルミニウム(III),カルシウム(II),マグネシウム(II)およびマンガン(II)の迅速定量法
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概要
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試料を酸で分解し一定量に希釈後4個の検液にわける.第1の溶液から鉄(III)はサリチル酸を,アルミニウム(III)は銅-PANを指示薬としてEDTAで連続定量する。第2の溶液はマンガン(II)を狂DTAでいんペいしたのち,カルシウムをシュウ酸カルシウムとして沈殿させ,常法により過マンガン酸カリウム溶液で滴定するか,またはいんペい剤として塩化マグネシウムを加え,NNを指示薬としてEDTAでカルシウム(II)を定量する.第3の溶液はトリエタノールアミンを加えて鉄(III),アルミニウム(III)をいんペいしたのち,大過剰のシアン化カリウムを加えてさらにマンガン(III)をいんぺいし,TPCを指示薬としてカルシウム(II)+マグネシウム(II)を滴定する.第4の溶液はトリエタノールアミンで鉄(III),アルミニウム(III)をいんペいし,ついでマンガン(III)を塩酸ヒドロキシルアミンで還元したのち,TPCを指示薬としてマンガン(II)+カルシウム(II)+マグネシウム(II)をEDTAで滴定し,(3)と(2)の差からマグネシウムを,また(4)と(3)との差からマンガンを算出する.このようにしてきわめて簡単に表題の各成分の定量が可能となり,精度および正確度の点で迅速法として,ほぼ満足な結果が得られた.
- 社団法人 日本分析化学会の論文
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