鉄鉱石中のライム,マグネシア定量方法 : EDTA錯塩滴定法
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概要
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鉄鉱石中のライム,マグネシア定量にEDTAを用いて実験した.分析方法は鉄をエーテル,水銀陰極またはイオン交換樹脂分離法などを用いて分離し,更に残存する鉄をアンモニア水で分離し,その溶液を二分して,一方からライム,マグネシアの合量を,他の一方からライムをシュウ酸塩として濾別した溶液からマグネシアを,それぞれEBTを指示薬としてEDTA溶液で滴定し,両者の差からライムを算出した.この場合被検液中に共存するMnは大過剰のKCNで陰蔽可能であり,また各分離法で共存するその他の元素および塩類も本操作の条件では影響がなかった.その他マグネシア単独定量の場合鉱石中のライムが微量な場合シュウ酸塩の熟成に長時間を要するので一定量のライムを加えて熟成を促進させた.以上実験の結果精度および迅速度の点で満足すべき結果が得られたので報告する.
- 社団法人 日本分析化学会の論文
著者
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遠藤 芳秀
川崎製鉄株式会社技術研究所
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谷原 秀太郎
川崎製鉄株式会社葺合工場分析課
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服部 邦宏
川崎製鉄株式会社葺合工場分析課
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谷原 秀太郎
川崎製鉄株式会社葺合工場
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遠藤 芳秀
川崎製鉄株式会社葺合工場分析課
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