CyDTAおよびEDTA使用によるMn<SUP>2+</SUP>共存中のFe<SUP>3+</SUP>,Al<SUP>3+</SUP>,Ca<SUP>2+</SUP>,Mg<SUP>2+</SUP>の連続迅速定量法について : 主として塩基性平炉鋼滓への応用
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概要
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CyDTA,EDTAを用いてMn<SUP>2+</SUP>共存下におけるFe<SUP>3+</SUP>,Al<SUP>3+</SUP>,Ca<SUP>2+</SUP>,Mg<SUP>2+</SUP>の連続定量を試み,これを塩基性平炉鋼澤に応用した.その結果迅速法として満足な結果が得られた.すなわち,試料溶解後,Fe<SUP>3+</SUP>はサルチル酸を指示薬としてpH1.5〜2でCyDTAで滴定し,Al<SUP>3+</SUP>はCu-α-pyridyl-β-azonaphtholを指示薬としてPh2〜2.2でCyDTAで滴定する.その後,溶液を2分して,一方からはMn<SUP>2+</SUP>をEDTAでmaskした後pH3.5〜4.2でCaC<SUB>2</SUB>O<SUB>4</SUB>沈澱させKMnO<SUB>4</SUB>で滴定する.(1)他の一方はTEAを加えて後アルカリ性とし,過剰のKCNを加えてpH9.5〜10に調節し,Mn<SUP>2+</SUP>をmaskした後,EBTを指示薬としてEDTAでCa<SUP>2+</SUP>Mg<SUP>2+</SUP>を滴定する.(2)この場合,Cu<SUP>2+</SUP>に結合しているCyDTAはCa<SUP>2+</SUP>またはMg<SUP>2+</SUP>に反応するので,その相当量をCa<SUP>2+</SUP>+Mg<SUP>2+</SUP>の滴定値に加算する必要がある.(2),(1)の差からMg<SUP>2+</SUP>を定量する.<BR>本法の条件としてMn mol相当量がAl mol相当量より大きいことが必要であり,またMn<SUP>2+</SUP>の最大含有量は15mg以下でなければならない.<BR>本法の所要時間は大略40〜50分である.
- 社団法人 日本分析化学会の論文
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