溶媒抽出法によるリン-32の無担体分離
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概要
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リン-32は硫黄を中性子照射して,<SUP>32</SUP>S(<I>n・p</I>)<SUP>32</SUP>P反応によってつくられる.硫黄との分離には,水または硝酸で処理したのち,通常<SUP>1)</SUP>水酸化鉄あるいは水酸化ランタンとリン酸を共沈させ,硫酸などを水溶液に残す方法がとられ,沈澱させたリンは担体と,鉄をエーテル抽出でまたランタンはイオン交換で分けている.<BR>リンモリブデン酸錯体は有機溶媒,とくに酢酸ブチルには選択的に抽出せられ,リンを抽出分離することができる.リンモリブデン酸としてリンとともに抽出されたモリブデンは塩酸溶液から酢酸ブチルで抽出除去し,水層にリンを得,硫黄-35と共存するリン-32を無担体分離することを試みた.この方法は共沈法に比較して迅速簡便であり,硫酸の混入は全く認められなかった.しかし砒素(V)はリンと行動をともにし分離できない.
- 社団法人 日本分析化学会の論文
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