第一鉄塩を用いる連続電量滴定法 : 連続電量滴定装置の研究(その4)
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概要
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第一鉄イオンは酸性溶液中において種々の酸化剤と迅速かつ定量的に反応することが知られているが,本報では定速度で連続的にとり出されている酸化剤試料(KMnO<SUB>4</SUB>,K<SUB>2</SUB>Cr<SUB>2</SUB>O<SUB>7</SUB>,Cl<SUB>2</SUB>)を第二鉄アンモニウムの電解還元によって生ずる第一鉄イオンを用いて連続滴定を行う方法につきのべる.すなわち反応セルに挿入した白金指示電極-甘汞電極間の電位差をあらかじめ設定した終点電位差を用いて補償したのち交流変換直流増巾器を用いて増巾し,その出力電流を用いて第一鉄イオンの電解生成量を制御し,常に反応セル内の白金指示電極の電位を設定電位にもどすような饋還回路を形成させた.<BR>この際あらかじめ設定すべき電位は,動作状態における加電圧-電解電流曲線(以下動的滴定曲線と称する)から求めるようにすれば,きわめて満足すべき結果が得られる.2×10<SUP>-4</SUP><I>N</I>以下の稀薄試料について得られた連続定量の結果について報告する.
- 社団法人 日本分析化学会の論文
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