水中微量溶存鉄の連続電量滴定法
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概要
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水中に溶存する微量の鉄を連続的に分析する目的で,臭素電量滴定法を適用し,その可能性につき検討を行なった.試料溶液をJones還元器に通し,すべての鉄分を第一鉄イオンの形にして,その第一鉄イオンを,電解生成した臭素で連続的に電量滴定した.電解液に臭化カリウムの酢酸-酢酸ナトリウム系の緩衝溶液を使用し,終点検出は白金指示極飽和カロメル電極を用いた電位測定法で行なった.<BR>第二鉄イオンの還元において生ずる亜鉛イオンは本法においては妨害にならなかった.しかし,第一鉄イオンと臭素との反応は満足するほど速くなく,したがって,1/2~1/3の鉄を滴定するにすぎない.滴定条件を適当にすると, 15%程度の変動で鉄量と電解電流値は直線的な比例関係を保つことを知った.
- 社団法人 日本分析化学会の論文
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