アルギン酸をイオン交換体とする金属イオンの分離定量 : アルギン酸のイオン交換体としての応用(その1)
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概要
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アルギン酸がイオン交換反応を行うことについては従来よく知られている.本報はアルギン酸をイオン交換体として用い基礎的な実験を行い,ついでクロマトグラフ法で金属イオン(Fe<SUP>3+</SUP>,Al<SUP>3+</SUP>,Cu<SUP>2+</SUP>)の分離および定量を行った結果の報告である.使用したアルギン酸は60〜90mesh,カラムは径1cm,高さは42cm,60cm,分離の際溶離剤としてH<SUB>2</SUB>SO<SUB>4</SUB>を用いることによってFe<SUP>3+</SUP>,Cu<SUP>2+</SUP>,Al<SUP>3+</SUP>の順で溶出しえた.溶出液はEDTA滴定法で定量を行った.アルギン酸をイオン交換体に応用した場合,アルギン酸自体ほとんど白色のため有色イオンの交換帯が明瞭であって分離操作が簡単に行われ満足すべき結果が得られた.
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