2,2-ビスベンゾチアゾリンによるカドミウムの比色定量
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概要
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2,2-ビスベンゾチアゾリンはカドミウムと強アルカリ溶液で反応し赤紫色錯体をつくり,その錯体はクロロホルム-ピリジン(4+1)混合溶媒で抽出される.抽出液の吸光度を370mμまたは570 mμで測定して4〜120μg/10m<I>l</I>のカドミウムを定量することができる.本法では定量範囲が比較的広いという利点があるが,試薬溶液が不安定なことと,妨害金属イオンの種類が比較的多いことが欠点である.しかし妨害金属イオンの共存許容量はいんぺい剤の使用で増大することができるので,カドミウムに対する選択性の点ではほぼ満足できる.本法を実際にカドミウム添加の人血清からのカドミウムの回収,亜鉛地金中のカドミウムの定量に適用し良好な結果を得た.
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