低級アルコール蒸気をキャリヤーガスとする気-固クロマトグラフィーによるアントラセン-フェナントレンおよび<I>o</I>-,<I>m</I>-,<I>p</I>-ジニトロベンゼン異性体の分離

スポンサーリンク

概要

論文の詳細を見る
キャリヤーガスとしてアルコール蒸気を用い,吸着型充てん剤として活性アルミナ(200〜300メッシュ)を用いる気-固クロマトグラフィーにより,従来ガスクロマトグラフィーでは分離困難とされていたフェナントレン,アントラセンおよびジニトロベンゼン異性体の相互分離を行なった.ジニトロベンゼン異性体の保持時間とエタノール-メタノール混合キャリヤーガスのキャリヤーガス組成との関係をみたところ混合ガス中のエタノールモル分率が0.05からゼロに減少するにつれて保持時間が増加した.またメタノール,エタノール,イソプロパノール,酢酸を1%含んだメタノールの各キャリヤーガスでの炭化水素類の保持時間を調べたところメタノールの場合は他のキャリヤーガスの約2倍の保持時間を示した.これらのことより活性アルミナ表面上の吸着薄層のうち,活性アルミナに直接吸着されている層が保持時間に大きな影響をもつことがわかった.
社団法人日本分析化学会の論文

著者

関連論文

もっと見る

スポンサーリンク