ガスクロマトグラフィー溶出成分の共凝縮による捕集についての基礎的検討
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概要
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ガスクロマトグラフィーカラム出口でキャリヤーガスに有機溶媒蒸気を混合し,冷却器中で試料蒸気と溶媒蒸気との共凝縮により連続的に捕集する方法を既報で提案した.<BR>共凝縮について基礎的検討を加えるため,キャリヤーガス-溶媒蒸気-試料蒸気の一定組成をもつ混合ガスを冷却器(内径4mm,長さ12cmの冷却管をもつ,冷却器温度30℃)に連続的に導き,その際の凝縮液,凝縮しなかった蒸気および窒素ガスの流量・組成を測定し相平衡の成立について検討した.モデル系として窒素ガス-ベンゼン-トルエン系で行なった.<BR>混合ガスが1.5秒以上冷却器中に滞在すると試料成分の蒸気圧は平衡圧に達し,混合ガス中の試料成分濃度が,10〜0.5%にわたってこれは成立することがわかった.この気液平衡の成立は溶媒蒸気量には影響されないことがわかった.これらの結果はガスクロマトグラフにより分離された試料の共凝縮による捕集についての条件に適用できるであろう.
- 社団法人 日本分析化学会の論文
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