アセナフテン誘導体の研究 (第4報) : 無水ナフタル酸とトクロルー3, 4-ジアミノベンゼンとの縮合
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概要
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無水ナフタル酸と1-クロル-3, 4-ジアミノベンゼンとの縮合によつて得られたmp202〜4℃の黄色結晶 (A) は, 1, 2-(1, 8-ナフトイレン)-5-クロルベンツイミダゾールおよび1, 2-(1, 8-ナフトイレン)-6-クロルベンツイミダゾールの混合物であることを知つたので, それぞれ両異性体の純品を合成し, その混融曲線からAの組成を求めた。その結果, Aは5-クロル化合物58%, 6-クロル化合物42%なる組成の混合物であることが明らかになつた。合成した1, 2-(1, 8-ナフトイレン)-5-クロルベンツイミダゾールの純品はmp234〜5℃の黄色針状結晶であり, 対応する6-クロル化合物はmp232.5〜234℃の黄色針状結晶である。<BR>さらに第2, 第3報の実験結果から, 次のような実験式を求め, 5-クロルおよび6-クロル化合物の生成割合を計算した結果, 実験結果と極めてまく一致した。<BR>log (<I>P/M</I>) =-0.51×(σ<I><SUB>p</SUB></I>-σ<I><SUB>m</SUB></I>)+0.357<BR><I>P</I>: 5-クロル化合物の生成量<I>M</I>: 6-クロル化合物の生成量<BR>σ<I><SUB>p</SUB></I>, σ<I><SUB>m</SUB></I>: Hammettの置換基恒数
- 社団法人 有機合成化学協会の論文
著者
-
岡崎 光雄
東京工業大学工学部化学工学科
-
笠井 俊保
東京工業大学染料化学教室
-
松原 昭
東京工業大学染料化学教室
-
笠井 俊保
東京工業大学工学部合成化学科
-
岡崎 光雄
東京工業大学
-
笠井 俊保
東京工業大学工学部
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