N-アリル-N-トシルアニリンの熱転位反応 : アミドクライゼン転位反応に関する研究 (第4報)
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概要
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N-アリル-N-トシルアニリン (1) から2-アリル-N-トシルアニリン (2) への熱転位反応の反応条件を検討した。その結果N, N-ジブチルアニリン溶媒中に少量のトリフェニルホスフィン (Ph<SUB>3</SUB>P) を添加すると大幅にタール化を抑えることができ, 収率が向上することを見出した。最高の転位体収率は (2) 73%, 2- (トランス-1-プロペニル) -N-トシルアニリン (4) 1%, および2-メチル-1-トシルインドリン (5) 11% (合計85%) であった。また同時に未反応原料10%, 脱アリル化物であるN-トシルアニリン (3) 1%を確認した。<BR>Ph<SUB>3</SUB>P添加および無添加の場合の生成物の推移を検討した。また, 反応混合物中にトリフェニルホスフィンオキシド (Ph<SUB>3</SUB>PO) およびスルフィド (Ph<SUB>3</SUB>PS) が存在することを確認した。これらのことから分解重合の抑制に対するPh<SUB>3</SUB>Pの作用について考察した。
- 社団法人 有機合成化学協会の論文
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