春採湖の1973年4月の解氷
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概要
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春採湖(北緯42°5830"東径144°2430")は,面積0.39km<SUP>2</SUP>の比較的小さな湖である.1973年4月5日の朝,厚さ12cm,面積0.13 km<SUP>2</SUP>の氷板が岸辺を離れて漂流を開始し,33時間後に消失した.このように,速い消失速度は,風と日射の効果によるものであった.この間,岸辺への乗り上げ,氷の内部構造,氷の下の水温分布,風速などを観測し,解氷の機構を調べた.その結果,ブロックアイス (直径10cm以上の柱状結晶)で構成される氷板の融解は,空気に接する表面及び湖水に接する下面で,気温・水温・風が関与して進行すると同時に,日射による結晶境界,及び結晶内の不純物の周りの融解も,重要な役割を演ずることが分った.
- 社団法人 日本雪氷学会の論文
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