湖氷面における昇華速度の直接測定
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概要
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結氷した湖面の中央で“ダイヤルゲージ法”により, 昇華速度の直接測定を行なった. 測定は1ないし数時間間隔で行ない, 昇華速度の時間的な変化を, 詳しく調べることを目的とした. その結果は, 我々が測定前にいだいていた予想とは幾分異なるものとなった. 昇華蒸発は, 一般に7時から10時の間に最小あるいは負になり, その直後 (11時から16時) に最大になり, その後徐々に減少し続け, 翌日の7時から10時に再び最小になるという日変化をすることがわかった. また, 1969年1月10日から15日までと1970年1月1日から7日までの日平均昇華量は, 氷厚にしてそれぞれ0.69mmおよび0.53mmであった. なお, 筆者のダイヤルゲージ法によれば, 屋外のやや苛酷な気象条件下であっても, 昇華速度の測定が割合簡単に周囲の条件をほとんどみだすことなく行なえる.
- 社団法人 日本雪氷学会の論文
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