佐梨川源流桑の木沢雪渓調査
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概要
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越年性の山岳積雪についてその実態をみることおよび気象変動に伴うその形態など調べるため, 魚沼山系駒ヶ岳 (2,002m) 北方の桑の木沢雪渓について第1回の調査を行った.雪渓は海抜800m附近の低い位置にあり, 1977年8月4日現在の形状は, 長さ250m, 幅40m, 厚さ15〜20m (推定) 総体積約10万m<SUP>3</SUP>を示した.<BR>ハンドオーガーにより約10m深部まで採雪した結果, 密度0.65程度の汚染されない均一の雪質からなりたっていることが判明し, 雪渓の成因は大規模の表層雪崩であることが確かめられた. なお, 年層境界は10m以上の深部にあり今回は確認できなかった.<BR>調査当日の雪渓の規模と今後の融雪速度から, 雪渓は越年性のものであることが推定される.気象変動に応じて雪渓形状がどのように変化するか今後見守るため, 雪渓先端の位置形状を重点に測量を行った.
- 社団法人 日本雪氷学会の論文
著者
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五十嵐 高志
防災科学技術研究所:長岡雪氷防災実験研究所
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山田 穣
防災科学技術研究所
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宮内 信之助
新潟大学工学部
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渡辺 成雄
林業試験場十日町試験地
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中俣 三郎
新潟大学工学部
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反町 嘉夫
新潟大学工学部
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須藤 伊佐夫
国鉄技研塩沢雪実験所
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遠藤 徹
国鉄技研塩沢雪実験所
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山田 穣
防災科学技術センター長岡雪害研究所
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五十嵐 高志
防災科学技術センター長岡雪害研究所
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