表層雪崩によるスギ林の被害
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概要
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1974年1月に新潟県下の山地で表層雪崩が発生し, 50余年生スギ林0.9haに壊滅的被害が起こった.<BR>雪崩発生地は平均傾斜35度の急斜面で.雪崩は比較的起伏の少ない谷の中を流下した.スギ林は谷に平行した細長い帯状の林で, 林帯幅60m, 長さ300m, 樹高8〜20m, 平均胸高直径33cmであった.<BR>スギ林の被害木は, 幹折れ350本, 根返り46本であった.林木の幹折れ部の地上高は平均79cmであった.<BR>根返り木は雪崩通過後も積雪に支えられて成立状態にあったので, 根返り木の枝折れした高さから雪崩風 (氷粒混入の風) のおおよその範囲を求めた.その高さは雪面から12〜15m程度と推定された.
- 社団法人 日本雪氷学会の論文
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