若齢広葉樹林の雪崩防止効果
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概要
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新潟県十日町市の斜面で, 1968年から1977年の冬期間, 若齢広葉樹林の生育と積雪移動の関係を調査した. 積雪の移動は, 梢頭が深さ2〜3mの積雪表面上に出現する立木と, 直径が6cm以上で積雪中に埋雪している立木の合計本数に大きく影響される.立木本数がha当り3,000本以下の林内では雪崩が発生したが, ha当り4,500本以上に増加した後は, 積雪移動は1冬期間に2〜3mに減少し, 積雪は安定した.斜面積雪が安定するまでの年数は, 更新伐採後, 南向斜面で10〜15年, 北向き斜面で20〜25年と推定される.
- 社団法人 日本雪氷学会の論文
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