急斜地の幼令林木埋雪状況
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概要
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幼令林内に発生する全層なだれは, その年の積雪の多少, 融雪時の気象状態にも影響され, 同一斜面でも, 全層なだれが発生したりしなかったりする.この研究は, 幼令林がどの程度の構成状態に達すれば, 全層なだれの発生を防止するかを究明するため, 手はじめとして, 新潟県南魚沼郡湯沢町周辺において, 急斜地に成育する林木が, その年の積雪に対し, どの程度埋雪するか, 196768年の冬期, 同一箇所にて調査したものである.その結果, 主として次のような目安を得た. (1) 積雪深3m内外のところでは, 雪面出現木の最少本数がha当り500本程度で斜面積雪が安定する. (2) 雪面出現木では樹高が積雪深の1.5倍程度以上を有するものから出現しはじめ, 出現率50%以上に達するときの樹高は, 積雪深の2倍である.また, 胸高直径5cm以下のものは, ほとんど出現していない. (3) 樹幹傾斜が大きいほど埋雪しやすく, 積雪深の約2倍である樹高5~6mの林木について言えば, 樹幹傾斜35度付近を越えると, 急勾配に出現率が低下し, 90度を越えるものでは, 出現率が0となる.
- 社団法人 日本雪氷学会の論文
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- ○ソ連邦40年の林業の科学成果, (Dostizhenia nauki v lesnom khoziaistve SSSR za 40 let), ソ連邦科学アカデミー森林研究所 : 国立林業図書出版, 353 pp, 1957,\ 630,(東京ナウカ KK)