老年者脳卒中における発症前の血圧,血液成分の特徴
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概要
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脳出血27例,脳硬塞34例の剖検例(60才以上)について,発症1ヵ月以内前における血圧,血液成分の特徴を検討し,次の結果を得た. 1)発症前の収縮期血圧は,対照群,脳硬塞,脳出血の順に高くなり,対照群と脳出血の差は有意であつた.拡張期血圧は, 3群の間に差が認められなかつた. 2)脳硬塞における血液ヘマトクリット値は,対照群,脳出血のいずれに対しても有意に高かつた. 3)血清総蛋白値は,対照群,脳硬塞,脳出血の順に高く,脳硬塞と脳出血の差は有意であつた. 4)血清コレステロール値は,対照群,脳出血,脳硬塞の順に高く,脳硬塞と対照群の差は有意であつた.血清トリグリセライド値では3群の間に有意の差が認められなかつた.以上の結果から,老年者では収縮期性高血圧および血液ヘマトクリット値の上昇が,それぞれ脳出血,脳硬塞のrisk factorとして重要である.
- 社団法人 日本内科学会の論文
著者
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内山 伸治
東京都養育院付属病院神経内科
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田渕 正康
東京都養育院付属病院神経内科
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山之内 博
東京都養育院付属病院神経内科
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東儀 英夫
東京都養育院付属病院神経内科
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亀山 正邦
京都大学医学部老年医学講座
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小川 真
東京都養育院付属病院神経内科
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亀山 正邦
京都大学医学部老年医学教室
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亀山 正邦
京都大学医学部神経内科学講座
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亀山 正邦
京都大学医学部神経内科
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