遺伝性膵石症
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概要
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若年性糖尿病の22才の女子とその姉の慢性再発性膵炎の病像を呈した36才の症例において,両者とも腹部単純X線写真で明らかな膵石を認めた.第1例は18才で糖尿病を発症し,第2例は10才ころより腹痛を自覚している.両例ともにアルコールは飲まず,その他に膵石の発生と関係があると考えられる腹部外傷などの既往もない.以上の事実よりこれらの症例は,遺伝性膵炎→遺伝性膵石症と診断してよいと考えられる、わが国の膵石症の報告はすでに120例以上になるが,家族性のものは,わずかに1組にすぎず,遺伝性と考えてよい症例は未だその報告をみない.本症例は著者の検討し得た文献では,わが国における初めての報告例である.
- 社団法人 日本内科学会の論文
著者
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北村 次男
大阪府立成人病センター内科
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中川 史子
大阪府立成人病センター
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堀内 成人
大阪府立成人病センター内科
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堀内 成人
大阪府立成人病センター
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乾 久朗
大阪府立成人病センター
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北村 次男
大阪府立成人病センター
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乾 久朗
大阪府立成人病センター内科
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