セロトランに関する研究 : 第1編セロトニン測定法に関する研究
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概要
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近年セロトニンの止血機構における意義につき種々論義されている.著者は本問題を究明する目的で,その前提として血小板及び血漿セロトニン測定法につき檢討し,一方法を考案した.同法ではTwarog及びPageの濾紙クロマトグラフィーによる定性的測定法及びUdenfrieudの定量的測定法が応用され,これに若干の新工夫が加えられた.なお,生物学的測定法は,その測定値が必ずしもセロトニンの絶対量を現わすものでない故に採用しなかつた.化学的測定法の中で,紫外部吸収による法及び比色定量法は,微量測定に適せず,また螢光定量法は高價な装置を必要とするをもつて利用しなかつた.著者はまず健康成人10名の血液より血小板を分離し,その浮遊液につき,また寡血小板血漿につき前記著者の方法でセロトニンを測定した.セロトニンは前着(総窒素量2〜5mg)では0.2γ前後であり,後者(8〜11cc)では0.2γ未満であつた.
- 社団法人 日本内科学会の論文
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