肝細胞癌に対するTranscatheter Arterial Embolization療法の臨床病理学的検討 : 第一報治療効果に関する研究
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概要
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手術不能の肝細胞癌15例にTranscatheter Arterial Embolization療法を施行し,10ヵ月以上の生存例2例を含む15例中13例の有効例を経験した.AFP値は平均1週間で半減し,同時にUS, CTにて腫瘍縮小を確認した.血管造影では11例中8例に腫瘍陰影,腫瘍血管の消失を認め,残る3例には再度本治療を繰り返した.腹腔鏡では腫瘍の観察できた7例中4例に腫瘍の縮小を認め,同時に施行した直視下肝生検では腫瘍壊死の出現とともに線維化,結合織の増生ならびに腫瘍細胞の配列の乱れと変性像が認められた.本治療法は手術不能例とりわけ重症例や高度肝硬変合併肝細胞癌に対しても適応となり,重篤な副作用もなく容易かつ安全な治療法である.しかし,門脈本幹閉塞例に対する適応はなく,今後他の治療法との併用療法が必要と思われた.
- 社団法人 日本肝臓学会の論文
著者
-
小島 隆
富山医科薬科大学
-
市田 隆文
新潟大 医 病院
-
野本 実
新潟大学第三内科
-
市田 文弘
新潟大学第三内科
-
井上 恭一
富山医科薬科大第3内科
-
佐々木 博
富山医科薬科大第3内科
-
市田 隆文
富山医科薬科大学第3内科
-
中野 護
富山医科薬科大学第3内科
-
曽我 憲二
新潟大学第3内科
-
井上 恭一
富山医科薬科大学第3内科
-
市田 文弘
新潟大学第3内科
-
野本 実
新潟大学第3内科
-
佐々木 博
富山医科薬科大学第3内科
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