Hepatic gastropathyによる大量出血に緊急 : TIPSが有効であった肝硬変の1例
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概要
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65歳女性,1991年4月より硬変化した自己免疫性肝炎に伴う食道静脈瘤破裂により,硬化療法歴4回あり.93年4月吐血のため緊急入院.幽門部潰瘍を認めH<SUB>2</SUB>ブロッカーで一時軽快したが,12病日より25病日まで再度吐血続き,利尿剤に不応性な大量腹水の貯留出現した.食道静脈瘤破裂の所見はなく,胃体部大彎を中心にgastropathy所見認め,緊急TIPS施行.門脈圧50cmH<SUB>2</SUB>Oより40に低下し,翌日より吐血改善.7日後腹水消失し門脈圧23に低下.Laser Doppler velocity法による胃体部粘膜血流量も前値0.8Volt(正常値,4.0±1.6)から14日後2.0に上昇し,gastropathy,食道静脈瘤の所見は改善した.以上よりhepatic gastropathyに対するTIPSの有用性が確認された.
著者
-
岩瀬 透
東京警察病院消化器センター内科
-
山本 佳洋
東京警察病院 消化器センター内科
-
吉野 克正
東京警察病院 消化器セ 内科
-
岡 博
東京警察病院内科
-
瀬在 秀一
東京警察病院消化器センター内科
-
桜林 真
東京警察病院循環器センター
-
右田 徹
東京警察病院内科
-
平野 正憲
東京警察病院
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蓮沼 剛
東京警察病院消化器センター内科
-
岡林 博
東京警察病院消化器センター内科
-
神坂 和明
東京警察病院消化器センター内科
-
瀬在 秀一
東京警察病院内科
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岩瀬 透
東京警察病院
-
右田 徹
東京警察病院
-
岡 博
東京警察病院
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