看護職による国際協力活動の還元に関する研究 : 国際看護協力の異文化適応の視点からの考察
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概要
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【背景・目的】国際協力活動を行った看護職は増加しているが, その経験や社会還元について検討した研究は少ないため, 国際協力経験の意義と日本における看護に文化ケア能力を還元できる可能性について検討した.【対象と方法】1966年の青年海外協力隊看護職隊員 (以下, JOCV看護職) 派遣開始より2000年4月までの帰国者991名に調査表を郵送し, 転居先不明で質問紙が届かなかった89名を除いた902名中397名から回答を得た.その結果の中から, 活動国の看護の中で「驚いたこと」, 「感心したこと」, 「改善しようと思ったこと」, 「取り入れようと思ったこと」をカテゴリー化し, 国際看護協力の意義について異文化適応の視点から考察した.【結果】JOCV看護職は, 国際協力活動の中で看護を包括した異文化に適応していく過程を経験したことにより異文化看護の視点を獲得し, 文化ケア能力が向上した.【結語】国際協力経験は, 看護職の文化ケア能力を向上させ, 日本の看護への還元の可能性を高める.
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