日本と開発途上国の看護技術の差異に関する研究 : 中南米と日本で発行された看護技術書の分析
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
【背景・目的】看護や看護技術は各国の背景や状態により異なると考えられる.効果的な国際看護協力のための示唆を得る目的で日本と中南米の看護技術書を比較し,記述された看護技術の差異を明らかにし,背景を分析した.【対象と方法】日本と中南米の看護技術書17冊を対象に記述された看護技術項目を比較し,さらに日本と中南米の間で記述が異なる技術を抽出し比較検討した.【結果】抽出された技術は清拭,血圧測定,筋肉内注射等であり,中南米の文献では清拭に使う湯温が日本より低目であり,血圧測定時の加圧時の送気,筋肉内注射時の皮膚の押さえ方等に日本の文献との違いが認められた.中南米の文献の中にはかつて日本でも行われていたが,実証的研究によって記述が改められた技術があった.【結語】差異が認められた技術には,現地の社会情勢や文化・習慣等に影響されている技術と背景が不明な技術があり,国際看護協力の際には考慮すべき点と考えられた.
- 2008-02-01
著者
-
高田 恵子1)
1) 埼玉県立大学保健医療福祉学部看護学科 2) 群馬大学医学部保健学科 3) 長野県看護大学
-
高田 恵子
埼玉県立大学保健医療福祉学部看護学科
-
辻村 弘美
群馬大学医学部保健学科
-
宮越 幸代
群馬大学大学院医学系研究科保健学
-
森 淑江
群馬大学医学部保健学科
-
高田 恵子1)
1) 埼玉県立大学保健医療福祉学部看護学科 2) 埼玉県保健医療部児玉福祉保健総合センター 3) 埼玉県環境部温暖化対策課
-
宮越 幸代
埼玉県立大学保健医療福祉学部看護学科
関連論文
- 日本と途上国の看護技術の差異(中国) : 中国で活動した青年海外協力隊員への面接と報告書の分析
- 筑波大学チーム医療実習における教育効果の検討 -実習レポートの分析から-
- 日本と開発途上国の看護技術の差異に関する研究 : 中南米と日本で発行された看護技術書の分析
- 日本と開発途上国の看護の差異に関する研究 : - ラオスで活動した青年海外協力隊員への面接と報告書の分析 -
- ラオスの助産技術-青年海外協力隊へのインタビューと報告書の分析-
- 認知症高齢者のおだやかスケールの開発
- P-118 高校生の性感染症予防と医療機関受診に対する意識(Group67 思春期・青年期,ポスターセッション,第51回日本母性衛生学会総会)
- 政府開発援助による看護教育分野におけるプロジェクト方式技術協力の実績と課題
- ニカラグア農村部で活動する伝統的産婆の地域保健における役割
- メキシコの看護基礎教育における社会奉仕制度 : 看護基礎教育における展開および意義と課題から導かれた考察
- バングラデシュ農村部の妊婦健診の分析と今後の課題
- 中国における整体看護の普及に向けての青年海外協力隊の取り組み : 看護過程学習会における質問紙調査からの検討
- 医療・福祉現場における早期体験実習(early exposure) : 筑波大学医学専門学群における経験
- 外国人妊婦の外来診療に対するニーズ調査
- 高校生に対する性感染症予防教育講座受講前後における性意識の変化
- 在宅要介護高齢者の「閉じこもり」に関する研究
- 国際保健医療協力NGOの看護職派遣状況と研修・技術支援体制
- 中国の非識字高齢者と入院にあたっての看護上の課題
- 383 ニカラグアの伝統的産婆が村で保健活動を行う動機と村での役割の認識(海外 海外での取組,第49回日本母性衛生学会総会)
- O-119 育児期の在日ペルー人女性のソーシャル・サポート現状 : 利用状況と育児期の問題への対処について(Group23 育児4,一般口演,第51回日本母性衛生学会総会)
- 看護職による国際協力の還元に関する研究 : 青年海外協力隊帰国後, 再び国際協力に参加を希望する理由とその障害
- 看護職による国際協力活動の還元に関する研究 : 国際看護協力の異文化適応の視点からの考察
- 看護と文化(特別講演,第55回北関東医学会総会抄録(未掲載分))
- ANALYSIS ON JOCV NURSES DISPATCHED CORRESPOND WITH THE REQUEST OF DEVELOPING COUNTRIES
- タイトル無し