コイの実験的炎症における白血球の動態
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概要
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コイ眼窩内組織にアラビアゴム溶液を注射し起炎させ, 炎症巣に集まる白血球数の変化を調べた。好中球遊走は最も急速で, 注射後1日で最大となった。それに先立ち好中球の頭腎内での減少, 血中での増加が見られ, 頭腎に貯蔵されていたものが血中にに放出され, さらに炎症巣へ向かうことが分かった。単球遊走はこれに遅れ5日後に最大となったが好中球に比べ少数であった。血液中単球数の上昇も若干認められた。好塩基球, リンパ球の遊走もほぼ同時期に見られたがさらに少数であった。血中リンパ球は起炎直後から明らかな減少が認められた。
- 日本魚病学会の論文
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