ビコザマイシンのPasteurella piscicidaに対する試験管内抗菌活性
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概要
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細胞壁合成阻害作用をもつ抗生物質在であるビコザマイシン(BCM)の過去5年間に分離された263株のP. piscicida に対するMICは、1.56〜6.25μg/mlの範囲に分布した。対照薬では高度耐性株が多く認められたが、BCMとの交差耐性はなかった。BCMは殺菌的に作用し、人工耐性獲得のパターンは暖やかで段階的であった。以上のことから、BCMはブリ類結節症に対する新しい治療剤として、可能性があるのではないかと考えられた。
- 日本魚病学会の論文
著者
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吉田 照豊
Faculty Of Agriculture Miyazaki University
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楠田 理一
Faculty of Engineering, Fukuyama University
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北尾 忠利
Faculty of Agriculture, Miyazaki University
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松岡 高広
Faculty of Agriculture, Kochi University
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中野 覚
Chemicals group, Fujisawa Pharmaceutical Co.Ltd.
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岡田 昌昭
Chemicals group, Fujisawa Pharmaceutical Co.Ltd.
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大島 健雄
Chemicals group, Fujisawa Pharmaceutical Co.Ltd.
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吉田 照豊
Faculty of Agriculture, Miyazaki University
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楠田 理一
Faculty of Agriculture, Kochi University
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