乳牛における乳脂率および乳蛋白率と血漿成分の関係
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概要
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乳脂率および乳蛋白率の変動と血液成分の関係を明らかにするため,乳牛34頭(3産次以降)から同時的に154組の牛乳,血液試料を採取した.これを泌乳初期(分娩後8〜50日;n=52),泌乳中期(100〜150日;n=50)および泌乳後期(200日以降;n=52)のステージ(乳期)に分けて,乳脂率および乳蛋白率の変動と血漿の遊離脂肪酸(FFA),グルコース,尿素,トリグリセリド(TG)および総コレステロール(Cho)濃度との関係を解析した.(1) 乳脂率:泌乳初期における乳脂率はFFAと高い正の相関を示し,泌乳中期においてはChoと正の相関を示した.泌乳後期には特に有意な相関を示す血漿成分は認められなかった.(2) 乳蛋白率:泌乳初期の乳蛋白率はFFAと正の,グルコースと負の相関を示した.泌乳の中および後期において乳蛋白率は尿素濃度と負の相関を示した.
- 社団法人 日本畜産学会の論文
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