一, 二番茶摘採後の2回整枝が二, 三番茶の新芽生育と品質に及ぼす影響
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概要
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一,二番茶各摘採後の1回目と2回目の整枝が次,の茶期の新芽生育と品質に及ぼす影響について検討した。<BR>1)一番茶後,二番茶後の1回目整枝を従来より早めることは次の茶期の萌芽期,ひいては摘採期を早めることにつながった。<BR>2)2回目整枝を実施することで収量はやや減少する場合があったが,硬葉・木化茎,場合によっては徒長芽を減少させた。<BR>3)次の茶期の摘採期が早まることは,外観だけでなく,内質の向上にも大いに役立った。また,1回目整枝でけの荒茶を色彩選別機や7号篩で選別しても,2回目実施の最もすぐれた区には内質では及ばかった。<BR>4)以上のことは,1回目整枝が早い2回目実施区は単に芽揃いの向上のみではなく,内質の向上にも影響しているものと考えられる。<BR>5)本試験結果から,夏茶の品質向上のためには,一番茶後は,1回目整枝を2〜5日目,2回目整枝を17〜22日目,二番茶後は1回目整枝を2〜5日目,2回目整枝を概ね16日目に行えば良いと考えられる。<BR>この研究を遂行するに当たり,審査に御協力頂いた当加工研究室職員と整枝,製茶に献身的に御協力いただいた永野修技術補佐員に深く感謝申し上げます。
- 日本茶業技術協会の論文
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