成鶏の維持のためのアミノ酸要求量
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概要
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10カ月令以上24カ月令以内で体重が2.2kg〜2.4kgの白色レグホン種雄鶏の維持のための必須アミノ酸要求量および最少要求量を窒素出納を指標として決めた.ここで要求量とは全卵蛋白質またはそれと同じ必須アミノ酸組成をもつアミノ酸混合物を含む飼料を給与したときと同じ水準の窒素出納を維持するのに必要な最少アミノ酸量をさし,最少アミノ酸要求量とは窒素出納が0になるときのアミノ酸量をさすものとする.要求量を決める前に,最少熱量要求量を120kcal/体重kg/日(総エネルギー),最少窒素要求量を265mg/体重kg/日と決めた.次に窒素源を全卵蛋白質からアミノ酸混合物に切替えても窒素出納に変化がないことを確かめた.アミノ酸はDL-Met以外はL型を用い,混合物中から一つのアミノ酸を段階的に減少させ,それによって減少した窒素は同窒素量のグルタミン酸一グリシソ混合物で補正した.窒素量205mg/kg/日,熱量120 kcal/kg/日を含む飼料給与時の維持のためのアミノ酸要求量および最少要求量(mg/kg/日)は次の通りであった. L-Arg 33-25, L-Lys 40-16, L-His 16と8の間-8と0の間,DL-Met 50-28, L-lle 40-15,L-Val 30-17, L-Thr 20-10,L-Phe 20-末定, L-Leu 20以下一10以上, L-Try 10以下一5以上.ただしMet要求量はCysがあれば25mg20mgにまで減少した.またPheが1日体重kg当り給与されればTyrは給与されなくても成鶏は3週間窒素出納を正に維持することができ,Tyrが20mg/kg/日給与されればPheは給与されなくても成鶏は4週間窒素出納を正に維持できた.
- 社団法人 日本畜産学会の論文
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