鷄卵一般構造と組成の研究 : I 白レグと名古屋種に於ける鶏卵の内部構造,卵殻及び卵殻膜の厚さ並びに卵白の各層割合の調査について
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概要
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1. 多産系の白レグ及び名古屋種を自由に選び同一条件,同一飼料で飼養し,同一産卵時期に於て生んだ卵につき卵質を調査した。調査は産卵開始2ヵ月後から5週間のものについて行つた。2. 両品種共卵重の差は認められなかつた。然し卵殻の含有割含は名古屋種の方が大きく,(12.38%対11.59%),卵黄の含有割合も名古屋種の方が大きかつた。(30.60%対28.66%),卵白の含有割合は白レグの方が大きかつた。(59.75%対57.02%) 3. 卵殼の厚さ(348.6〜349.9μ)は両者に差異を認めなかつた。然し前項の卵殻量の実験から見て卵殻の比重は名古屋種の方が高いことが考えられた。此の事は直接卵殻の比重測定実験で更に確かめられた。4. 卵殻膜の厚さは名古民屋の方が白レグより大きかつた。(58μ対50μ)5. 卵の鈍端から鋭端に向つて卵殻の厚さと卵殻膜の厚さの変化を調べた処,卵殻は鈍端が薄く,鋭端が厚かつたが(名古屋種は差がなかつたが),卵殻膜はその逆の傾向を示した。6. 卵白内の各層を検討した処,濃厚卵白の割合は名古屋種の方が白レグより大きかつた。(55.70%対45.31%)
- 社団法人 日本畜産学会の論文
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