ファージディスプレイ法を用いた腫瘍組織血管抗体の創製
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概要
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Tumor blood vessels are essential for tumor growth. Therefore, these blood vessels are potential targets for anti-cancer therapy. The purpose of this study is to develop anti-tumor endothelial cell (TEC) antibodies for delivering anti-cancer agents or drugs. To achieve this goal, we utilized the phage antibody display library method to create monoclonal antibodies in vitro. Accordingly, we developed anti-TEC antibodies from an single chain Fv fragment (scFv) phage display library prepared using the Fv genes amplified from the mRNAs isolated from the TEC-immunized mice. The size of the phage antibody library prepared from the mRNA of the TEC-immunized mice was approximately 1.3×107 CFU. To select and enrich for the phages displaying the anti-TEC antibodies, cell panning was performed first using the TEC followed by subtractive panning using the normal endothelial cell. After five cycles of panning, the affinity of bound phage clones increased approximately 10 000 folds. Subsequently, clones isolated from the post-panning output library were tested for their antigen-specificity by ELISA and western blotting. One of the scFv phage clones showing antigen-specificity recognized only TEC in vitro, and when injected into the Colon26 bearing mice, this clone accumulated more on the tumor tissue than the wild type phage. These results suggest that the isolated an antibody and this clones target molecule could be potentially useful for novel anti-tumor therapies.
著者
-
長野 一也
独立行政法人医薬基盤研究所
-
角田 慎一
独立行政法人医薬基盤研究所
-
堤 康央
独立行政法人医薬基盤研究所創薬プロテオミクスプロジェクト
-
丸山 一雄
帝京大学薬理学
-
丸山 一雄
帝京大学薬学部
-
鈴木 亮
帝京大学薬学部生物薬剤学
-
宇都口 直樹
帝京大学薬学部
-
鈴木 亮
帝京大学薬学部生物薬剤学教室
-
山下 琢矢
帝京大学薬学部生物薬剤学教室
-
丸山 一雄
帝京大学薬学部生物薬剤学教室
-
宇都口 直樹
帝京大学薬学部生物薬剤学教室
-
鈴木 亮
帝京大・薬・生物薬剤学
-
鈴木 亮
帝京大学薬学部
-
角田 慎一
独立行政法人医薬基盤研究所基盤的研究部創薬プロテオミクスプロジェクト
-
堤 康央
独立行政法人医薬基盤研究所基盤的研究部創薬プロテオミクスプロジェクト
-
堤 康央
独立行政法人医薬基盤研究所バイオ創薬プロジェクト
-
長野 一也
独立行政法人医薬基盤研究所基盤的研究部創薬プロテオミクスプロジェクト
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