糖尿病血液透析患者における日内血糖変動とグリコアルブミン，ヘモグロビンA1cの関係

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糖尿病血液透析（HD）患者における血糖指標としてグリコアルブミン（GA）が有用であるといわれているが，HD患者において日内血糖変動とGA値との関係は十分に検討されていない．このためHD患者において自己血糖測定（SMBG）による血糖値とGA，HbA1cとの関係について検討した．対象は糖尿病HD患者15名（51〜82歳，HbA1c 4.5〜6.8％，GA 18.6〜28％）．SMBGは1日6回，透析日，非透析日の連続2日施行し，患者ごとに計12回の測定値から平均値，標準偏差（SD）値，最大値，朝食前平均値を求めた．SMBG 2週間後にGA，HbA1cを測定した．6名に2か月ごと計31回のSMBGを施行し，同様に指標を得た．各血糖指標の関係を単相関およびステップワイズ重回帰分析により検討した．GAと有意に相関するのは最大値，SD値，body mass index，血清アルブミン（r＝0.55，0.63，−0.62，−0.57，p＝0.03，0.01，0.01，0.03），HbA1cと有意に相関するのは最大値，朝食前平均値（r＝0.63，0.60，p＝0.01，0.02）だった．ステップワイズ重回帰分析においてGAはSD値，BMI，HbA1cは最大値が有意な説明変数として採用された．計31回のSMBGでは，ステップワイズ重回帰分析においてGAは最大値，HbA1cは朝食前血糖が有意な説明変数として採用された．結論として，HD患者において，GAは食後血糖および血糖変動を，HbA1cは食後血糖および朝食前血糖を反映すると考えられた．

糖尿病血液透析患者における日内血糖変動とグリコアルブミン，ヘモグロビンA1cの関係

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