地震時における補強盛土のライフサイクルコストの算定
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概要
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従来,工法の選定を行う際には,初期建設費に重点がおかれ,所用安全率を満たしていれば安価な工法が採用されてきたが,構造物の性能を経済性と壊れにくさの両面から評価する必要がある.本研究では,耐用年数における補強材により補強していない盛土(無補強盛土)と補強材により補強した盛土(補強盛土)の性能を定量的に評価するために,地震時におけるライフサイクルコストの算定を実施した.ライフサイクルコストを算定するためには,構造物が限界状態を超過する確率(限界状態超過確率)が必要となるが,限界状態超過確率の算定には,FORMを用いた.初期建設費や再建に関わる費用は実際の工事資料から算定した.無補強盛土と補強盛土のライフサイクルコストを算定した結果,耐用期間における補強盛土の優位性を明らかにした.
著者
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米澤 豊司
(株)鉄道建設・運輸施設整備支援機構
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米澤 豊司
独立行政法人鉄道建設・運輸施設整備支援機構
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篠田 昌弘
(財)鉄道総合技術研究所, 構造物技術研究部, 基礎・土構造
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米澤 豊司
(独)鉄道建設・運輸施設整備支援機構 鉄道建設本部
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丸山 修
(独)鉄道建設・運輸施設整備支援機構 鉄道建設本部
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小島 謙一
(財)鉄道総合技術研究所 構造物技術研究部
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篠田 昌弘
(財)鉄道総合技術研究所 構造物技術研究部
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