早朝尿蛋白/クレアチニン比を用いた１日尿蛋白排泄量推定の問題点について
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概要
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小児腎疾患患者137例の408検体を対象として，1日尿蛋白排泄量 (Up) を早朝尿蛋白/クレアチニン比 (P/Cr) で推定する式を求めた。P/Crをx，Upをyとすると，y=0.57x+0.2 (式(1)) の関係が得られたが，その推定値UpとUpの比 (Up/Up) は平均1.61で，P/Crが0.5未満ではUp/Upが1.71〜3.94，1以上では1.02〜1.21であった。そこでP/Crが0.5未満の183検体から回帰式を求めたところy=0.78x+0.04 (式(2)) となった。これから求めた推定値Up"とUpの関係を検討すると，P/Crが1未満ではUp"/Upが1.14〜1.48，1以上で1.24〜1.32であった。以上よりP/Crが1未満では式(2)で，それ以上では式(1)でUpを推定するのが良いと考えられた。また早朝尿Cr濃度やステロイド剤の内服の有無も推定値に影響を及ぼすことが推察された。
- 日本小児腎臓病学会の論文
著者
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田村 真一
京都市立病院小児科
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舘石 捷二
京都市立病院小児科
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川勝 秀一
京都市立病院小児科
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清水 次子
京都市立病院 小児科
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岡田 清春
おかだ小児科医院
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舘石 捷二
たていし小児クリニック
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川勝 秀一
京都市立病院
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田村 真一
京都市立病院 小児科
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