研究助成機関とオープンアクセス―NIHパブリックアクセスポリシーに関して
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概要
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電子ジャーナルのオープンアクセスの動きは米国の国立衛生研究所(NIH)の助成研究成果論文公開の方針で新しい段階を迎えた。NIHは2004年9月に助成研究の成果については,論文刊行後6か月以内にNIHの電子ジャーナルサービスPubMed Centralにその最終原稿の電子版を提供し,無料公開するように求める提案を行い,同時に公開意見募集を行った。その結果を受け,2005年2月に最終方針を発表したが,そこでは出版社の意向を汲(く)んで論文刊行後12か月以内に変更された。この方針は2005年5月2日から実施される。この方針が生まれるに至った経緯や影響を与えた各種運動,またこの提案・方針に関して関係団体や学会・出版社の意見などを解説した。さらにわが国の学会出版への影響についても論じた。
著者
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時実 象一
愛知大学文学部図書館情報学専攻
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尾身 朝子
東海大学総合科学技術研究所
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山崎 匠
(株)アトラス
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時実 象一
愛知大学文学部
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山崎 匠
科学技術振興機構 文献情報部電子ジャーナル課
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尾身 朝子
東海大学 総合科学技術研究所
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