ハナビラタケ (Sparassis crispa) 子実体由来低分子画分の担癌マウスに対する抗腫瘍作用
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概要
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食用キノコの抗腫瘍作用に関する研究の多くはβ-グルカンに注目したものであるが,それ以外の抗腫瘍成分に着目した研究は少ない.そこで本研究では,ハナビラタケ子実体由来でβ-グルカンを含まない低分子画分(FHL)の担癌マウスに対する作用について検討した.FHLを担癌マウスに経口投与すると,腫瘍増殖が抑制された.さらに,FHLを投与した担癌マウスの脾リンパ球培養上清中のIFN-γ濃度は対照群と比して顕著に上昇していた.また,FHLは顕著でないながらもin vivo血管新生阻害作用を示した.以上より,FHLは担癌マウスのTh1免疫応答を活性化することによって抗腫瘍作用を発揮することが示唆された.また,血管新生阻害作用もFHLの抗腫瘍作用に関係している可能性が考えられた.
- 社団法人 日本食品科学工学会の論文
- 2007-09-15
著者
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松浦 成昭
大阪大学医学部保健学科病態生態情報学
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松浦 成昭
大阪大学医学部保健学科
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松浦 成昭
大阪大学 医学部 保健学科
-
山本 恭介
ユニチカ株式会社中央研究所
-
西川 善弘
ユニチカ株式会社中央研究所
-
木村 隆
ユニチカ株式会社中央研究所
-
鈍宝 宗彦
ユニチカ株式会社中央研究所
-
杉立 彰夫
医療法人社団高松病院
-
杉立 彰夫
岩手医科大学 第1外科
-
杉立 彰夫
岩手医科大学 医学部第一外科
-
西川 善弘
ユニチカ(株)中央研究所
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鈍宝 宗彦
ユニチカ・中研
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鈍宝 宗彦
ユニチカ(株)中央研究所開発1g
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山本 恭介
ユニチカ(株)中央研究所
-
木村 隆
ユニチカ中央研究所
-
木村 隆
ユニチカ株式会社 生活健康事業部
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木村 隆
ユニチカ株式会社
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松浦 成昭
大阪大学医学部 保健学科
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