ハナビラタケの菌糸体と子実体の抗腫瘍活性の比較
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概要
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ハナビラタケの菌糸体の抗腫瘍作用について初めて報告する.ハナビラタケの菌糸体と子実体をそれぞれ担がんICRマウスに30mg/kg/日,15日間経口投与した.腫瘍サイズを4週間経時的に測定し5週目には腫瘍の重量を計量した.子実体投与群では腫瘍の成長は有意に抑制されたが,菌糸体投与群では抑制効果は認められなかった.また,子実体投与群の腫瘍重量抑制率(%)は約50%に達したが,菌糸体投与群ではわずかに抑制されただけであった.メチル化分析の結果,菌糸体と子実体のβ-グルカン画分の組成には大きな違いがあった.菌糸体と子実体の抗腫瘍作用の違いは活性成分と推定されるβ-グルカンの構造と含量に起因するのかもしれない.
- 2013-10-31
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