スギ梁材に対する高温乾燥条件および高周波・蒸気複合乾燥条件の検討
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概要
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高温乾燥条件3種および高周波複合乾燥条件3種によりスギ梁材を乾燥処理し、各条件の違いによる乾燥特性を調べた。高温乾燥処理は材色の変化を制御することが困難であるものの、表面割れおよび内部割れを極力発生させずに乾燥処理するためには、高温低湿処理時間を48時間に設定することが経費(固定費)の面を考慮に入れても適当であると考えられた。このときの乾燥処理日数は12日間程度であった。高周波・蒸気複合乾燥処理は、材色の変化を制御できる可能性が示唆され、生産目的に応じて乾燥条件を使い分けることが適当と考えられた。また、いずれの乾燥法においても、乾燥後含水率を20%以下に調節することにより、その後の寸法変化の小さい乾燥材が得られることが確認された。なお、今回実施した高周波・蒸気複合乾燥条件においては、表面割れの発生を制御することが困難であった。
- 奈良県森林技術センターの論文
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