スギ柱材の高温乾燥における重量選別の効果
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概要
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心持ち無背割のスギ柱材を高温乾燥する際、事前の重量選別の有無が処理日数および仕上がり状態(含水率ムラや割れの発生状況)に及ぼす影響を調べた。その結果、次の結論を得た。(1)スギ柱材を生材密度(≒生材重量)の大小であらかじめ3グループに選別し、選別したグループ毎に高温乾燥すると、処理日数はグループ(生材密度の大小)により異なるものの、重量選別を実施しない場合に比べ、より均一に目標含水率(20%)へ調節できた。また、各グループに対する処理日数の平均は、重量選別を実施せずに平均含水率20%まで乾燥した場合の処理日数と等しく、重量選別を行うことによって処理日数が長くなるといった不具合も生じないことが明らかとなった。(2)重量選別の有無にかかわらず、概ね同程度の表面割れが発生し、重量選別を実施しても表面割れを抑制する効果は期待できないものと考えられた。(3)重量選別を実施した場合、過乾燥材が少なく、結果的に内部割れの発生を抑制できるものと考えられた。
- 2011-04-00
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