サツマイモ新品種「アケムラサキ」の育成
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概要
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「アケムラサキ」は、アントシアニン含量が高い色素・加工用品種「アヤムラサキ(以後、アヤムラサキと表記)」を母、外観が優れるアントシアニン系統の「九系174」を父とする交配から選抜した色素・加工用サツマイモ品種で、「九州148号」の系統名で地域適応性を検討し、2005年9月に「アケムラサキ(かんしょ農林62号)」として命名登録された。「アケムラサキ」は「アヤムラサキ」よりいもの外観が優れ、アントシアニン色素含量が高くサツマイモネコブセンチュウおよびミナミネグサレセンチュウに対し抵抗性を有する。「アケムラサキ」に含まれるアントシアニンはペオニジン型に対するシアニジン型色素の比率が高く、ペーストやパウダーは「アヤムラサキ」と比較し色素含量が高いため、やや黒みがかった紫色を呈する。栽培条件に関わらず単位面積当たりの色素収量が「アヤムラサキ」より高いため、色素用を中心とした加工原料用としての普及が期待される。
- 2010-03-00
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