潤滑油系統の改善による漁船の機関損傷事故低減に関する一考察
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概要
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海難審判庁は、海難事故の低減を目的として、定期的に海難の実態に関する報告を行っており、漁船についてもその実態と防止策への提言を行っている。本研究では、漁船の機関損傷事故の低減を検討するために、漁船機関の潤滑油系統のモデル実験装置を作製し、潤滑油に異物が混入した際にフィルタが果たす役割と、フィルタが目詰まりした時の潤滑油の流量変化を明らかにする実験を行った。その結果、機関の潤滑油溜めタンクに攪拌装置を設置し、潤滑油系統へ混入した異物を効果的に除去するとともに、フィルタ入口に圧力計を設置し、フィルタの状態を定期的に確認する等の保守点検を実施することによりトラブルを低減できる可能性があることを明らかにした。
- 水産大学校の論文
- 2008-03-00
著者
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