看護短大生における基礎体温測定による性機能状態の理解
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概要
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目的:基礎体温測定をとおして自己の性機能状態の理解が促進されるかを把握する。方法:看護短大生98名を対象に、 3ケ月間基礎体温測定を体験してもらい、その後、自己の性機能状態の理解に関して質問紙による調査を行った。結果:1.測定後、 50%以上のものが自己の「月経周期」 「排卵日の推定」 「排卵の有無」について認識できていた。2.測定前において排卵日が自覚できたものは10%であったが、測定後は50%以上のものが排卵日を推定し、排卵の有無について認識できた。3.測定前の疑問や不安が変化したかでは、変化したものが65%で、その内訳として解決したものが56%、新たな疑問がでてきたものが30%、不安がはっきりしたものが14%であった。Purpose Our concern is to examine whether their measurements of a basal body temperature help the students of nursing college understanding their the reproductive function. Method Subjects of this research were 98 students of nursing college, and after having measured a basal body temperature for three months, we investigated "Understanding of the state of the condition of reproductive function" by the questionnaire to them. Result 1. After measuring a basic temperature, over fifty percent of these students have recognized "Cycle of menstruation", "Presumption on the day of ovulation", and "Presence of ovulation". 2. Ten percent of them were conscious of the day of the ovulation before their measurements. However, after a basal body temperature had been measured, over fifty percent of them could presume the day of the ovulation and recognize the presence of the ovulation. 3. When we asked them whether the doubt and anxiety, which they had felt before the measurements of a basal body temperature, has changed after measurements, they responded that sixty-five percents of them had been changed. Fifty-six percent of them, who have changed their uneasiness and the doubt, answered that their uneasiness and the doubt had been solved, thirty percent answered that the doubt had come out newly and fourteen answered that they could make out their uneasiness.
- 新潟県立看護短期大学紀要委員会の論文
著者
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高塚 麻由
新潟県立看護大学
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和田 佳子
新潟県立看護大学
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小林 美代子
新潟県立看護短期大学
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高塚 麻由
新潟県立看護大学臨床看護学領域助産学
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高塚 麻由
新潟県立看護大学看護学部看護学科
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和田 佳子
新潟県立看護短期大学
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