看護学生の男性助産士導入に関する意識調査
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
本研究は,助産士導入に関して看護学を専攻する学生の意識を明らかにすること,また各学年および各専攻科の学生がどのような傾向を持っているのかを明らかにすることである.アンケート回収率は,87%(n=282)で,対象者は,看護学科の1年生から3年生,専攻科地域看護学専攻(以下,地域専攻)の学生,専攻科助産学専攻(以下,助産専攻)の学生であった.その結果,以下のことが明らかになった.1.男性助産士について75.5%の学生が知っていた.2.助産士導入の賛否は,「賛成群」41.8%,「反対群」47.9%,「わからない」10.3%であった.3.反対の理由は,「精神的な苦痛を受ける」ことや「身体的プライバシーが守られない」ということ,また「同性であるということからの安心感のあるケアを受けたい」ということであった.4.賛成の理由としては,「職業選択の権利」や「性差別」,「男女平等に関すること」,また「助産士の登場による新しい活動」や「父親,育児へのサポートに期待する」ものであった.5.学生は自分をケアの受け手と想定した場合に「男性の助産士」を希望するものはひとりもいなかった.
- 新潟県立看護短期大学紀要委員会の論文
著者
関連論文
- 助産師教育に生かす新潟県内の助産史調査 : 昭和初期から40年頃までの開業助産婦の助産実践
- 高校教諭による性教育の現状と今後の方向性
- 助産師教育に生かす新潟県内の助産史調査
- 高校における性教育の実態と高校生のニーズ : 男女差による比較
- 看護学生の基礎体温測定による教育効果(紀要特集第2号 新潟県立看護短期大学の歩み)
- 看護学生における妊婦体験学習効果 (紀要特集第2号 新潟県立看護短期大学の歩み)
- 新潟県内の山村・漁村の助産介助の歴史的比較検討 : 上越地方の大正・昭和初期生まれの開業助産婦の聞き取り調査
- P-202 母性看護学演習からみる今後の課題 第2報 : 新生児の観察と計測(Group74 学生教育,ポスターセッション,第51回日本母性衛生学会総会)
- P-201 母性看護学演習からみる今後の課題 第1報 : 新生児の全身清拭(Group74 学生教育,ポスターセッション,第51回日本母性衛生学会総会)
- P-196 学部における分娩介助技術法の視聴覚教材開発の意義と教育効果(Group74 学生教育,ポスターセッション,第51回日本母性衛生学会総会)
- 退院後から生後6ヶ月までに母乳育児が困難のため支援を受けた母親の心理過程 : 開業助産師による介入
- 母乳育児が困難な状況にある母親の心理状態と求める介入 : 退院後から生後6ヶ月までの状況より
- 看護学生の男性助産士導入に関する意識調査
- 看護短大生における基礎体温測定による性機能状態の理解
- P1-122 分娩介助技術演習の状況と今後の課題(学生教育VI,ポスターセッション,第52回日本母性衛生学会総会)
- P1-121 助産学実習における学生の産婦の正常経過を促進するケア実施状況と今後の課題(学生教育VI,ポスターセッション,第52回日本母性衛生学会総会)
- P1-120 新生児の母性看護学演習項目を全身清拭に変更した実習への効果(学生教育VI,ポスターセッション,第52回日本母性衛生学会総会)
- P2-127 母乳育児に取り組む母親が体験する困難に関する文献検討(Group25 乳房管理・母乳,ポスターセッション)