学校支援ボランティアの現状と課題 : 大分大学教育福祉科学部「まなびんぐサポート」事業の検討を通して
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概要
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本研究は、大分大学教育福祉科学部による公立学校への大学生ボランティア派遣事業「まなびんぐサポート」の現状と課題を検討したものである。その結果、同事業は、①単位認定の有無に関わらず参加者が増加し続けていること、②派遣先の公立学校からの支援申請の内容は「学習サポート」に関するものがほとんどであること、その中でも、③「授業時の特別な支援を必要とする児童生徒への配慮提供」と「基礎学力向上に関する補助」が多いこと、④学校支援ボランティア参加大学生の半分以上は、単位を取得していない、ということが明らかになった。また、単位認定の開始により、ボランティア性は低下しているが、単位取得を実施していない大学生に関して、結果的に「ボランティア」と見なし得ることも明らかになった。 The purpose of this research is to describe the current issues in the school volunteer program that is managed by Oita University, Faculty of Education and Welfare Science. The program in named “MANABING” and each student of the University can use it if he or she wishes. It started in the school year 2004 as a “pure” volunteer program. But in the school year, the program was changed to 2 classes in which students can earn 4 academic credits. As a result, MANABING changed from being a volunteer-based into a way to get the credits. At the same time, the number of elementary schools and junior high schools that hoped to receive volunteers grew rapidly. They wanted more Education - specialized volunteers. The reason for this was that many schools have numerous severe difficulties, especially those posed by special needs students and students of low academic level. Therefore, there has been a drastic decline in the number of volunteers assisting these kinds of students with their learning.
著者
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藤田 敦
大分大学教育福祉科学部
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藤田 敦
九州大学教育学部
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大岩 幸太郎
大分大学教育福祉科学部情報国際教育
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大岩 幸太郎
大分大学
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藤田 敦
大分大学教育学部心理学教室
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藤田 敦
九州大学教育学研究科
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藤田 敦
大分大学教育福祉科学部発達科学講座
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