無脊椎動物におけるバイオミネラル形成のタンパク質による制御と機能性材料への応用
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概要
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生物は骨に代表されるように無機材料を主成分として様々な形態と機能を持つ硬組織を形成することができる。無脊椎動物が合成するバイオミネラルの中には形態が極めて精巧であり、ナノメートルサイズで微細加工されたものもある。これらは最先端の技術をもってしても人工的に模倣することは不可能といえる。この形成過程はタンパク質により制御されており、遺伝的にプログラミングされたものである。ここ数年、バイオミネラルの形態制御に関与するタンパク質が報告され、これらのタンパク質を利用することによりバイオミネルの形態を人工的に制御できる可能性がより現実的となった。さらに、最近、これらバイオミネラルを模倣した機能性材料の開発が盛んに研究されている。本総説ではバイオミネラルの形態を制御するタンパク質を中心にを解説し、様々な分野への応用の現状を述べる。
- 近畿大学先端技術総合研究所の論文
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