浸潤性膀胱癌に対する骨盤内リンパ節廓清術の意義について - 特に廓清したリンパ節の個数と予後との関連について -
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概要
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18年間に浸潤性膀胱癌で膀胱全摘除術および骨盤内リンパ節郭清術が施行され,3ヵ月以上経過観察が可能であった膀胱原発移行上皮癌104例を対象に,生存率と予後規定因子について統計的に解析した.1)N(リンパ節転移を示す病理分類)-症例で,郭清リンパ節数が多ければ予後の保証が得られ,不十分なリンパ節郭清では正確な診断も得られず,治療できるチャンスも少なくなると考えられた.2)単変量解析で有意差が存在した予後因子は,腫瘍の大きさ,腫瘍の形態,pT,N,pvであった.これら5因子について多変量解析すると,腫瘍の形態とN因子が有意であり,N因子に最も予後因子としての重みが存在していたThe objective of this study was to know the effects of pelvic lymph node dissection on the survival of the patients who received radical cystectomy without neoadjuvant chemotherapy or radiotherapy. Between 1984 and 2000, 104 patients underwent operation at our institution for tumors clinically diagnosed as locally invasive bladder cancer (T2-4NxM0). Survival rates and 8 prognostic factors (age, sex, size, multiplicity, type, pT, N, pv) were analyzed by uni- and multivariate analysis. The significant factors were size, type, pT, N, pv by univariate analysis. Of these 5 factors, N factor was the most significant by multivariate analysis. Patients (N-) who had more than 20 lymph nodes retrieved showed better survival than the others.
- 泌尿器科紀要刊行会の論文
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