女子傍尿道平滑筋腫の2例

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症例1(51歳女性).患者は外陰部腫瘤の増大で受診となった.外尿道口後壁から腟前庭にかけて充実性弾性軟の鶏卵大腫瘤を認め,MRIでは尿道後方,腟前方に3cmの腫瘤が認められた.そしてT1強調で筋と同信号,T2強調ではやや高信号であるも内部は均一であった.一方,CTでは外尿道口後方に3cm大の筋肉よりややdensityの低い腫瘤を認めた.経腟的に腫瘍摘除術を行なったところ,病理診断では平滑筋腫であった.術後9年以上経過現在,再発は認められていない.症例2(44歳女性).患者は外陰部の不快感と違和感の増悪で近医を受診し,外尿道口後背側の腫瘤を指摘され紹介受診となった.所見では,外尿道口後壁から腟前庭にかけて充実性,弾性軟のクルミ大の腫瘤を認め,MRIでは尿道後壁と腟前庭の間にT1で低信号,T2で低～中程度の信号の均一な3cmの腫瘤を認めた.経腟的に腫瘍的除術を行なったところ,病理診断は平滑筋腫で,術後2年以上経過現在,再発は認められていないWe report two cases of female paraurethral leiomyoma. Two Japanese women (51 and 44 years old) were referred to our department with the complaint of a painless mass at the external genitalia. Both tumors were resected transvaginally and histopathologicaly diagnosed as leiomyoma without any evidence of infiltration into the surrounding tissue. One hundred and twenty-eight cases of female paraurethral leiomyoma are collected from the Japanese literature and are discussed.
泌尿器科紀要刊行会の論文

女子傍尿道平滑筋腫の2例

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